ずっと行きたかった展覧会に行ってきました。ねずみくんのチョッキ展!
東京展が始まる前に知りました。ねずみくんのチョッキは私の絵本にまつわる人生のなかでもいちばんのランキングに入ります。大人になってからも何冊か買い足しています。
このご時世で東京展に行くことはできないし、緊急事態宣言もあったりして主催者も大変だったでしょうね。とりあえずオンラインショップができてから図録とキーホルダーだけ買っておいて、あとはチャンスがあったら見に行きたいと思っていました。東京展の次は長野の岡谷で開催されるということで岡谷なら車で行けるし場所的にも密を避けることができそうだなと狙っていました、がまた緊急事態宣言が夏にありましたよね・・・9月末まで。そして10月になり感染者もだいぶへったので行こう!と思い立ちました。
会期は今週末までだったので10月中に行けるとしたら自分の休みは2日。たしか水曜は休館日ではなかったようなと思ってほんとうは今週の水曜に行くつもりでした、が10月に入ってから休館日を確認してみたらなんと水曜日は6日も13日も休館日。えええええええええ・・・うそやん・・・
なので強引に母を誘い別の日に休みを取っていってきました!母も好きだしね。もううれしくてうれしくて。
展覧会の場所は岡谷氏のイルフ童画館というところ。初めて知ります。そして岡谷市はものすごく久しぶりの来訪です。たしかラシーンに乗ってた頃、つまり約20年前ですね、諏訪湖一周したときに岡谷は通った記憶があったのでそれ以来ってもう20年も経ってんのか・・・
クルマで行ってきました。隣の市営に駐車していざ!
岡谷市のこの美術館周辺はほんとうに地方都市という感じで、私の想像とはちょっと違いました。思ったよりものんびりした雰囲気なのですねー。市営駐車場の景色がめちゃいい(立体駐車場です)。
2階がねずみくんのチョッキ展、3階はこの美術館の創設者なのかな?武井武雄氏の常設展があります。まずはもちろんねずみくんから!
まだ会期中なので中身は伏せますが、もうどれもかわいくてかわいくてかわいくての無限大でした。ねずみくんほんっとかわいい。ねみちゃんのことが大好きなんだよね♡ふふふ。この日は平日だったからか人もかなり少なくゆったり見ることができました。上の写真は撮影スポット的なかんじのところ。ねずみくん人がいいからダメダメって思っててもチョッキ貸しちゃうんだよなぁ・・w
そしてねずみくんだけでなくチコの原画やその他いくつかの原画などもあり、心がとてもクリーンになった感じがしました。美術館ってものすごく久しぶり。いいなぁ、とてもいいなぁ美術館。心が落ち着いて、なんだかこういう感覚いいなぁってしみじみしました。コロナの前も気になる展覧会があると行っていたけれど、やっぱり人が多くて。でもここは岡谷市なのでそこまで人は密集しないで静かに見られたのも良かったかも。場所もこじんまりしていたし。
そして3階の常設展も見てきました。はじめは武井氏の独特な感じに圧倒されましたが見て行くうちにすごく武井ワールドにひきこまれていってしまいました。すごく多彩な方だったのですね。いやーーーすごい。母がとても気に入って細かく見ていました。絵画だけじゃなくいろいろなジャンルと自分の絵、そして文章もとても粋で。ちょっとむかしの文章(小説というかショートショート的な)でしかもなんだろう、ちょっと小難しいというか偏屈というか、とてもよかったです(語彙力)。
ねずみくんの上野氏もこの武井氏もなのですが、上野氏は幼少の頃体調がよくなくて療養している期間があったこと、そして武井氏は略歴を見ていたら子供が3人生まれているのに3人とも亡くしていらっしゃるのですよね小さい頃に。そういう、どことなく陰の部分というかそんなふうに言ってしまっては失礼だな、長い人生のうちでメンタル的に厳しく苦しい時期を過ごすことが作品に生かされてきているんだなぁというのをよく感じました。
やっぱりなにかしら作品を作る際に陽だけの生活をしていると陰の部分を持っている層には作品の良さは伝わりにくいのですよね。どちらかというと陰の部分のあるもののほうが心に響くもの。音楽だって心が痛んでいるときにはしみじみと染み入ります。なので、ほんとうは生きている上で陽の部分が多いほうが一般的に幸せな人生なのだろうけど、それだけでは厚みが出てこないし、陽の部分が深いだけ陰も深かったりもするよね。人間の生き方とか感じ方、そういうものが作品に出てくるよね。
そしてなかえ氏が博報堂にいらっしゃったのも初めて知りました。そういう情報までは掘っていないもので・・そりゃーーーーここまでシンプルにねずみくんの作品を作り出すまでにそぎおとしていって人気が出るはずだよなって思いました。作品の作り方もうまいはずだわ。そして上野氏のイラストも、そもそもチコの絵本の大きな原画が展示されていたのですがそこに書かれているモチーフがとても繊細で緻密に描かれているのを見て、ああ、やっぱりちゃんとここまで絵を描ける方だからこそのあのシンプルなねずみくんの、鉛筆だけのスタイルのキャラクターが描けるのだなぁと納得しました。
ちゃんと技術を持っている人はそぎ落とすのもただしくそぎ落とせるものですよね。すごい納得。ねずみくんたちがかわいいはずだよ。もう当然。
美術館をあとにしてからはちょうどお昼ごろということで、お蕎麦を食べようというプランを計画していたのでお蕎麦のお店へ。長野はいっぱいありますねぇお蕎麦。どこがいいかは分からないのですっかりネットの情報を頼りにしてしまいましたが、日帰り温泉も行きたかったので上諏訪温泉へ移動しまして、温泉のそばのお蕎麦屋さんに入りました。
入ったら芸能人の色紙がいっぱいある小さなお店。でもお客さんは入れ替わりやってきます。圧倒的に県外からばっかりのようです。お蕎麦はちょっとかため?なのかな?しっかりしたコシのあるお蕎麦でつゆは甘い感じでなくちょっと辛めだったかな。
お蕎麦、そもそも私どういうお蕎麦が美味しいのかが分からないまま大人になってきてしまって。なぜならお蕎麦の文化があまりうちの地元はないし、お蕎麦の味どうこうという機会がほとんどないままできてしまっているので、お店のお蕎麦のおいしさの良しあしみたいなものが分からないままいつも食べてるしセブンイレブンのざるそばも好きですっていうぐらいです・・・。蕎麦の舌はほんと子供レベルです。
なので今回のお店はお蕎麦がかためだったけれど、お蕎麦のスタンダードってよくわかんないけど美味しいと思えばそれでいいのかな?という、今回もまたよくわからないまま食べて終わった感じですwもちろん人気があるお店のようなのでこれが美味しいということなのだろうなぁと思ったよ。事実美味しかったし天ぷらも美味しかった!
その後上諏訪温泉で日帰り温泉に行きました。行きたいと思っていたところは湖が一望できるところ。なんとお客さんは私たちだけで、終始貸し切りの絶景でお風呂にはいってきました♡ありがたーい!そもそも長野にはまだ観光客はあまり戻ってきていないみたいだけど修学旅行生はちらほら予約が入っているようで、すこしづつすこしづつ元の状態に戻っていく感じがしました。学生さんたち修学旅行に行けるようになってよかったねほんとに。
どっかで見つけたら買おうと思っていた例の小松パンの牛乳パン。駒ヶ岳SA(上り)にあったのでまだ岡谷に着く前にゲットです。おうちに帰って食べましたがおいしかったー!
牛乳パン自体時々無性に食べたくなってスーパーで見かけると買っちゃうんだ(大手パンメーカーの)。でもここのはほんとにパン自体も素朴なおいしさでクリームもぜんぜん嫌みがなくするするとお口に入っていってしまうおいしさだよ。なによりパケがめちゃかわで美味しいはずだよねってのを表してるよね!