9月半ばの上高地②私が上高地を好きな理由

上高地その②。

林道コースを歩いていきます。この日、平日の夏シーズン終わりということで、人がホントに少なくなってて。海外の方がちらほら、て感じだったかなぁ。日本人もいたけど、多分日本人より海外の方のほうが多いぐらいだったかも。

なので、林道に立ち止まると前にも後ろにも人の気配が全くなく、風もなく、ひたすら「しーーーーーーーーーーーん」という森の中にいるみたいな時も割と多くて、私的にはとてもそういうシチュエーション好きなので「静かだ~♪」と思いながら進んでいたんですね。

なかなか鳥さんも見つからず、鳴き声が遠くからするものの姿が見えない時に、その静寂が訪れ、「今この森の中にいるの私だけだウフフ」と思っていたら、ちょっと離れたところのクマザサが「がさがさっ」と音をたてたんですよね。

 

それも、小鳥じゃなく、ある程度のサイズのなにかしらが動いている音。

 

サルかな?と思ったけど違う。サルだったら木に登ったりもしながらだし、動きがもっと早い。
タヌキぐらいのサイズかなと思いました。が、クマの可能性も否定できない。私はクマ用の鈴を持っていない。クマが出たって情報は、さっき通りすがりの看板に描いてあったような気がするけどツキノワグマって書いてあったような、それも今日だったかなあー、昨日って書いてあったかな・・

幸い私は木道の上にいたし、木道の道もきれいに整備されていたので「もしクマっぽかったら全力で逃げる!」と後ろ腰になりながらも、カサカサする主がすこしづつ移動しているので、好奇心でちょっとだけ顔を見てみたい・・って思ってました。

半分恐怖、半分恐怖心。

そして、ひょいと出てきたのは・・・・あれれーーーー????きみは・・・アナグマ?!

やだ・・・なにちょっと、かわいいじゃん・・・!しかも、私のことなんて全然見えてないみたいだし怖がられてもしてないよ。

「いつものルート♪」て感じで木道に登って来て、渡って。

タヌキサイズですね。アナグマ、写真で今まで見たことだけあったので、もちろん初見初撮り。ていうかここで撮れるとは思いもしてなかった!うれしい~。

ごはんを探してるみたいで、結局、普通に私の事は全く警戒されないまま、また草むらに入って行っちゃいました。

残された私、ぽかーん・・。て感じでした(笑)びっくりした~でもかわいかったな~。

 

上高地を私が好きな理由は、
・道が整備されていてきれいなこと
(水が出ても必ず足場はきれいに整えられているし、日々整備をやっているんだなというのが分かる)
・動物たちが人間に慣れていること
・怖すぎる動物がいないこと
(平坦な林道は。絶対いないわけじゃないけど・・・そういえばヘビも見ないな~)
・そして適度に観光客が通ること
(これ結構重要だと思う。体調不良の時にかなりのメリットになるはず。助けを求めることができるし)
・なのに自然が豊富で、美しくて、雑然としているところが少ない
・そして必ず人がいて何か食べるものが買える&何かあっても助けを求められるところが点々と近くにある
(河童橋周辺とかホテルとか)

っていうことなんですよね。開かれた自然豊かな観光地のメリットって「危なくないこと」ってのもあると思うんです。
かえって地元の適当な知らない公園のほうが人がいなさすぎたり、草がぼうぼうだったり、変な人がいたりして危なかったりもするだろうと思うから、私も、周りには交通費使わなくても山がいっくらでもある田舎に住んでいるけれどあえて鳥見する時は上高地まで行っています。鳥さんもそのへんの山よりはぜんぜん人慣れしてるし。
ひとり行動だしね鳥撮りは基本。危なくないってことはすごく大事なことなのです。
男性なら山にがんがん入って行ったりすると思うんだけど、私はやっぱりそこまでは・・・。
マムシにかまれても、毛虫にさされても、どうしたらいいか分かんないもん。泣きながら帰ってくるのは嫌だし、要は小心者なのです(笑)。

さっき「変な人」て書いたけど、やっぱり怪しい男の人は女から見ると怖いですからね。変質者も含め。
怪しい男の人のオーラは見てすぐ分かるけど、上高地にそんな人はあんまりいない気がしない?服装だって、ちゃんとハイキング用や登山用のウエアを着てる人多いし(しかもちゃんとした分かりやすいブランドのものだと尚更安心感あり←そこで判断?w)、普通の感じの服の人も観光客だなって一発で分かるからさ。それに何か危ないことがあったら大声で違う人に助けを求めることができる安心感みたいなものも、ありますね。
いやほんとに怪しい男の人って怖いんだからさ!もう!

 

さて・・そんなこんなで、アナグマと出会えてホクホクした気持でいましたが、その後そんなに鳥さんに出逢えるわけでもなく。
声は聞こえるんだよね・・・カケスもいるし、ウグイスもいるし。アオジもいる。いるのは分かってるんだけど姿が見えない・・

結局梓川沿いに出てきてしまいました。
ちょっと傾きかけた西日の直射日光の中、ふと水面をみるとまるいかわいらしい黄色いかたまり。キセキレイの群れがいました。

ぜんぶで5.6羽かな。親子っぽい気もしました。

すっかり冷たくなってしまっている水。その透明度の高さ、この写真で分かるかなあ。
多分水の近くだから気温も低いんでしょうね。キセキレイ、丸くなる場面も多くてかわいさ堪能。

ふわふわまんまるきいろだま☆

この流木がお気に入りみたいで・・。

並んで留まったり、また飛んで行ったり、していました。

 

この日はそこまで朝早く出れなかったんだけど結局11時ぐらいについて午後3時半ぐらいのバスに乗ったので、それまでずっと歩きっぱでお散歩してました。たのしかったー!
一番撮ったのはキセキレイだったかな。珍しい鳥じゃないけど、ここで見るとついつい撮っちゃうよ。

あともう1回ぐらい年内に行きたいです。去年は10月に行ったのが最後でしたが、落葉の季節で葉っぱがどんどん落ちて来て、その音で鳥さんの気配が探しづらかった記憶があります。
11月の閉山前にも一度行ってみたいなあ。そんなころ、小鳥いるかなぁ?きっといそうな気がするんだ。

 

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