大腸カメラ!(長文)

 ここからの記事は、お食事されてないときに、もし、興味があったら読んでみてねw
私の初大腸カメラの記録ですので・・興味がない人はスルーしちゃってぜんぜんだいじょうぶ。

ながいよ。

前記事で書いたとおり、人間ドックでデフォルトである「けんべん」。
去年も実は結果が「+」「-」1つづつでて(2回分、あるよね普通)、精密検査してくださいーって結果でした。

が、いたって腸についてはふだん快腸体質で悩むこともないぐらいなので、
去年はそのままスルーしておりました。

今年もこの結果が「+」「-」で・・。またかー。
なので1回病院を変えてみようと思い、個人の内科の病院へ行って(かかりつけ。かかりつけというほど頻度はないけれど)、先生に「こういう結果もらってきちゃったんだけどー」と言って、
同じ検査をもう一度やってみることに。

そしたらやっぱりこの2回目の検査でも「+」「-」が1つづつ。
個人病院の先生は「ポリープがあるかもしんないよね~、1回カメラやっとく?
どっか、先生紹介するわー」と言って、結局いつも人間ドックをやってる総合病院の先生がこの辺じゃ一番うまいといわれているみたいで、その先生に紹介状かいてもらって、いってきました。

大腸カメラは「痛い」という噂を聞いていたので、びくびくしちゃって、
事前にだいぶネットで調べまくって。
検査の日の数日前から、かなり消化のいいものを食べて過ごしました。
当日早く終わりたいし・・

この消化のいい食べ物ってのが、私にとってはかなり苦痛。
消化がいいって、うどんとかおかゆは消化がいいよねと思ってたぐらいで、ちゃんと調べると
私が腸にとっていいと思ってるものが全部消化が悪いもので(例えば海藻や繊維の多い食べ物とか)、
いつもダイエットのために避けている、いわゆる「白い炭水化物モノ」ぐらいしか消化のいい食べ物ってないのね。

ごはんは胚芽米と玄米を食べるようにしているし、よっぽどでない限りパスタやピザも調整しながら食べている生活なので、
炭水化物ばっかりを選ばなくてはいけない、コンビニにいっても食べられるものが限られる、
スープを飲もうと思ったら中にわかめが入っててNG、など、
すっごく自分が偏食家になったみたいで、自分でもすごく落ち込んじゃった・・・
普段なんでも食べてるし好き嫌いもほとんどないのに、食べ物を選ばなくちゃいけないってこんなに苦痛なのね!(ある意味単に食い意地がはってるだけw)

そんなこんなで、検査前日も夜7時~絶食で、与えられた下剤を8時に飲む。
下剤については以前、バリウムの下剤でえらい大変な記憶があるので(おなか痛くてつらかった・・涙)、
飲みたくないなと思ってたんだけど、
この日すっごい眠くて、飲んですぐ朝までぐっすり寝ちゃって。

朝起きて「あれ?下剤のんだけどぜんぜんおトイレ行きたくないけど大丈夫かしらん」と思ったけど、
おなかはグルグル~ってなりだして、家を出る前におトイレにw
この下剤はおなか痛くならない下剤だったみたいで、よかった・・・

当日は朝8時に病院へ。

ここで、事前に病院から「もしポリープが見つかって切除したりして出血があったり安静が必要な時は、そこから数日入院になりますので、入院セットを持参してきてください」と通知があった。
「車の中においといて、ではだめですよ。動けなくなっちゃうと車までも取りにいけなくなるから、
かさばってもロッカーがあるから、かならず手持ちで持って来てもらうか、家族にゆだねるかしてもらってくださいねー」だって。

へぇ・・
いきなり入院って、これはお仕事してる人や家族のお世話してる人にとってはかなりのリスク。
すごく大がかりね!
私も、もし自分が入院になったら・・と思い、前日仕事の段取りを先までやっときました。
そして当日は大きなバッグに入院セットを持って、とことこと内視鏡室へ。

この日は私のほかに合計6人、あわせて7人が検査をうけるようで、
専用の待合でひとりづつ、腸の中をからっぽにする液体の下剤、ニフレックを手渡される。

「2時間で飲みきってくださいね~あんまり急いで飲むと気持ち悪くなったりもどしたりするので、
30分でこれぐらいづつ、ゆっくり2時間で飲みきりましょう♪」と看護師さんに言われ、
「たしかこれ、おいしくないやつらしいよなぁ」と思いつつ飲み始めたらやっぱり、
ポカリスエットに微妙に似た味だけどなんとなく油っぽいというか、なんというか、なんともいえぬお味。
私は割と平気だったのだけど、一緒にうける人の中には全然飲み進められない方もいました。
みんなでテレビみながら、時折自分の与えられたニフレックすこしづつ飲んで、の2時間。

「だいたい1時間ぐらいするとトイレにいきたくなるので、多い人だと20回ぐらいトイレに行く人もいるけど、だいたい8回~10回ぐらいトイレに行く方が多いです。トイレはこの階のここと、ここと、ここにあるから、混みあったら適度に分散して行ってくださいね~」と。

私の場合、飲み始めてから30分ぐらいでおなかがグルグル・・。
腸をからっぽにしちゃうってどんな感じなんだろう、でもそれだけたくさんの回数トイレに行くんだから、
毎回普通の下剤みたいにおなかが痛くなったらすごくテンション落ちるなと思ってたんだけど、
あら不思議、ぜんぜんそういうテンションが落ちるおなかの痛くなりかたでは、ない。
まったく、なんというか・・・苦痛でないというか。

何回も何回もトイレに行って、「(排泄物の色が)この色になったらトイレからベルをならして看護師さんをよんでくださいね」って言われていたけど、なかなかそこまでならない。
ん~ほんとにこんなに薄くなるの?って思ってたんだけど、もういい加減いいだろうと思って
結局、看護師さんを呼んだのは11時ぐらいだったかなぁ。

なんか、待合全体が不思議な空間で、みんなしょっちゅう席を立ってトイレにいくわけでw
わたしももちろん、何度も。
ただ、それだけのためにその日は生きてるっていう感覚w

その後、検査は午後からっぽいねってことをみんな告げられ、
うわー長丁場だね~って。
みんなもニフレックはすべて飲みきって、やることもなく雑談したりテレビみたりしながら、
お昼過ぎからひとりづつ、呼ばれ始めた。

この日先生が二人いたみたいで、私と同じ先生を指名していた方が二人いたのだけど、
その先生のほうはさすが、お忙しいらしくぜんぜん来なくて、
もう一人の先生のほうが順に呼ばれて行って、結局その先生にみてもらった人が終わっても私たち三人は呼ばれず・・

おばあさんと、おばさんっぽい方と私、だったのだけど、待合室も三人だけになっちゃったので、
「もうそれぞれ寝転んじゃおう」となって、寝っ転がって昼寝したりして待ちました。

結局・・・私が最後で、呼ばれたのは夕方の5時半・・・・・
ほぼ1日まるっと待ってましたって感じwさすがにやる前から疲れてたけど、
本番はこれから、まずは専用の服に着替えます。
大きめの服と、オシリに穴のあいた紙パンツwデカパンだなあオイ!と1人で更衣室で突っ込む。

これに着替えて、体の貴金属全部はずして、内視鏡室に入ります。
ドキドキ・・・

(長いね、この記事。これからが本番)

まずはあおむけにねっ転がり、そのあとすぐ横を向いて、
いたーい注射をオシリに1本。
これはバリウムの時にも打つやつだね、内臓の動きを動きにくくするための注射。
これがイタイんだ~(涙 今回の検査で一番痛かったのはこれ。
胃のバリウム検査んときも腕でさえ痛いもんねえ。

その後、リラックスしてくださいね~息をはーーーっとはいて~、ちょっとオシリにゼリーぬりますね~なんていっているうちにカメラ、挿入w(わはは)
空気で腸をふくらませつつカメラがはいっていくのが、なんとなくわかります。
でもどこに今カメラがあるのかはちょっとわからない。
モニターにも映像はうつるけど、ピントはあってない。

事前にネットで調べて「痛い」といわれてたS字結腸?のとこ、いつ痛いんだろう、どんな痛みなんだろうとビクビクドキドキ。
体も硬直w

看護婦さんがやさしくすぐそばにいて肩をポンポンしながら、検査の前のニフレックぜんぶのめた~?味がポカリににてるよね~?なんてフレンドリーに話しかけてきて、気を紛らわしてくれます。
腸には痛みの感覚がないそうなんだけど、途中折れ曲がるところとかで「これからちょっと、押されるような感じで痛いかも?」と事前に言ってくれるので覚悟ができるっつーか、
いざその症状が出たら「ううう!ほんとだ!あたたた!」とうなったりしてました。

始まってから数分ぐらいで、盲腸まで到達~。

先生「はい盲腸まで来ましたよ、この映像のここが盲腸ねー」
私「へえ!ほお~・・あ、私盲腸手術して切ってるんですけど・・」
先生「大丈夫、切ってるのはここの部分で(と、ポスターの人体の内臓の絵を見ながら)今カメラにうつってるここ全部が、盲腸ね。で、この先が小腸。
小腸は細いからカメラは入れません~、なので、ここから逆行しながらね、カメラで何か悪いところがないかみていきますね」
私「はーいおねがいします」

痛みはなし。動いてる感覚もほとんどわかんない。

自分でカメラでみる大腸は、なんともかわいらしいピンク色で、ほそい血管がいたるところに走ってて、ちょっと感動。私、生きてるわ~まさに今!!ってw
で、ちゃんと、ひだひだになってるのね。思ったよりもひだひだは大きめだったけど、
波うってて。

私「あ、あの白いの、なんですか?」とカメラにうつったクリーム色の物体を、指さす。
先生「これはね、カスですね」
私「へぇ~・・・(カスは白いんだ~)」
先生「(透明な液体っぽいのでじゃーって流して)ほらね、流れたでしょ、これはカスです」
私「ほおーほんとだー」

その後、カメラは行ったり来たりしながらすこしづつ逆行。
途中で、白っぽいおできみたいなのを発見。

先生「あ、これはですね」
私「あ、なんかふくらんでる・・おできみたい」
先生「これはですねー(といって青い液体をじゃーっと出して、カメラを白黒っぽいのに変えてみたりして、じっとそのおできを見ている)・・・・あ、これはですね、見てみるとちいさい毛穴みたいな穴が見えますね、こういうのはポリープではあるんですけど、治療対象外というか、まああってもさして問題がないタイプですね」
私「へぇ~・・・よかった~!」
先生「これがポリープですと、赤く腫れたような感じで、つぶつぶの毛穴みたいなのがないように見えるんですね」
私「ふうーん」

その後いくつか、そういう、治療対象外のおできちゃんが現れる。
結構持ってるな、私。
その都度先生はじっと見たり、白黒にしてみたりして観察、そして
「はいこれも、治療対象外のですね」といって先に進みます。

最後のほうに現れたおできちゃんも大丈夫っぽかったんだけど、
「これは一応、検査しときますね」といって、
ワイヤみたいなのをぐんぐん入れて、ぴゅーっとハサミみたいなのを通して、パチっととって。
先生「痛くないですよ。血は出てますけどね、大丈夫です」

先生「こういうおできみたいなのは、ここ、腸のこのへんに(といって私の左わき腹をさわって)できることが、多いんですね」
私「ふうーん!」

その左わき腹あたりにさしかかって、カメラのモニターに見える腸の雰囲気がちょっと変わる。
いままでひだひだがあったのに、ひだひだが少なくなって、血管もあんまり見えない、
これまたかわいいピンク色だけの筒みたいな感じに。

私「あ、なんか、変わりましたね、見た目が」
先生「そうなんです、よくわかりましたね、これはこのへん(といってまた左わき腹をさわって示してくれる)」

そしたら、そのあたりでだったと思うんだけど、ちょっと赤いところが。
おできじゃないんだけど、たとえていうなら、ちょっと転んですりむいたような赤い部分が何か所か。

先生「これは多分軽い炎症を起こしていると思うんですけど、ここも細胞とっておきます」
私「はい」

・・・・検便で陽性になったのってこれなのかなぁ?ここはおできになってないなあ。腸炎って、でも私普通に日々すごしてるから自覚症状ないなあ・・・なんで炎症おこしてるんだろ?わからん!

2か所ほどパチンととって、
先生「さていよいよもうすぐ終わりです、その前に出口(と書くよw)のへんをちょっと見ます。カメラが逆を向いて動いたりするので押されるような感じがするかもしれません」
うぐぐ。ほんとだ。なんか、おなかの中をいろんな方向にぐわぐわ押されるような感じ。痛くはないけどびっくりする感覚。今までに経験ないわ・・。

そして、「はいじゃあ終わりますねー、お疲れさまでした~」と、終了~。
一番最後の画像がすごい面白くて、終わった瞬間なぜかほっとしたのか、
ベッドの上で「わははははは!今の映像可笑しい!」とつい爆笑してしまい、
先生や看護婦さんも一緒に爆笑してました。

とそんな感じで終わりました。

やってる最中は、やったことある方なら分かると思うんだけど、
「常にはさまっている状態」の感覚が、あるよ。
でも痛いわけじゃないし、まあでもあまり気持ちがいいってものでもないなあw
ある意味、落ち着かない・・。

でも、基本先生は穴のあいたパンツからちゃっちゃと無駄なく作業してくれるから、
もう職人の技ってかんじで、
変に恥ずかしがったりってのもないし、そんな隙もないというか、思う隙がないぐらいスピーディ。
こういうとこが上手っていわれる先生なんだろうなと実感しました。

病院の先生って、ほんと、職人さんだよな。
毎日毎日この先生も、いろんな人の大腸を請け負ってるんだなあ・・・と、
それにハードワークだなーとも。
朝イチから診察して多分診察も時間がおすから、夕方ぐらいから今度は検査して、
この先生いつ1日の業務を終えるんだろう。
こんだけハードに働くから、お医者さんってすごいって思えるよ。
私の仕事っぷりと比べたらぜんぜん!こんぐらい頑張らないと、いけないねえ。

病院の先生を見るといつもそう思います。
なんか、励まされるというか。

検査終わって、なぜか1人で歩けるのに看護婦さんに支えられて更衣室まで移動して、
お着替え。
会計をすませて、車に戻ろうと思ったら・・

いままで注射で抑えられてた腸の動きがそろそろ動き出したみたいで、
まあなんとも、空気がすごく腸の中で動く動く!
これがハンパなく痛くて、普段よくあるおなかの張りの2倍ぐらいあって、
検査自体よりもこっちのほうがしばらくしんどかったな。
「1時間ぐらいするとガスがでます」と言われてたけど、ホントそうだったー!
しばらく車の中で「あいたたあいたた」と我慢して、
すこしおちついたスキに急いで自宅に戻り、ゆっくり休みました・・・・。

ま、やってる最中は「ごはん何食べようかな!」って思ってたんだけど、
終わったらもう夕方だし、ヘトヘトだし、細胞とってるから消化のいいものをたべてねって言われたから、
帰りにコンビニできしめんを買って、がっつり食べたよ。
そりゃーもう、その時の食欲ったら自分でも怖いほどだったよw

大腸カメラ自体、うまい先生にやってもらうと、例えば「もう二度とやりたくない」という痛みみたいなのは、はっきりいうとないかも。
途中、カメラが通る時におなかが張ったりする痛みはあるけど、
あいたた!って言う感じでもない。

ただ、待つ時間と、最後のおなかの張りが私はちょっとしんどかったな。
でも悪いイメージはなかったので、今後もなんかあったら、やっても気持ち的に問題はないかなぁ。

まだ結果は聞いてないけれど、悪い結果でないことを祈ります!

あ、あと余談。
腸をすっきりからっぽにしたおかげで、その日の夜、鏡でじぶんの体をみたら、
見事におなかがぺったんこで、感激でしたw
うわーーーこんなにぺったんこって!
体重も1.5キロ減。やったー。

次の日、ご飯を食べておなかにものをいれはじめても、
体重は前よりも0.5キロ減をキープしてます。
よしよし、この調子!
それぐらい、おなかにためこんでいる食物の量って、あるんだねー。

いっかいからっぽにしたから、その後の腸の動きも、なんとなく前よりもいいような感じがします。

むむ、コーヒーエネマ、気になっちゃうなあ、こんなに爽快だと。

・・・最後までおつきあいいただきありがとーございましたです。長くなったね。えへ。



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