奥は果てしなく深い

たとえばね。こないだ思ったこと。

仕事で花やプリザを扱っていることで、毎日接しているので、
時々他のお店に行ったりすると、いろいろな発見がある。
これはだれしもそうかもしれないのだけど、
プリザに関しては、東京のお店で、おいてあるお店を発見したら結構シビアな目線で観察してくるのだけど、
その時に「ここをこうしたらいいのに・・」って思ったりすることが結構ある。

先日実は、サレットを見てきた。
でも、正直、この商品でこれだけ値段とるのかあ~・・・と、思ってしまった。
サレットっていうのは、プリザに樹脂を塗って、アクセサリーに仕立てたもののことで、
今は模倣品も多く出始めているのだけど、
前、テレビで見かけたショップの商品をやっと見ることができたのだな。
確かに売っている場所が売っている場所なだけに(デパート)、
値段がこれぐらいになってしまうのはいたしかたないかもしれないけれど、
私でももうちょっと改善点はあるのではないかー?これはちょっとー処理が甘すぎるでしょ、と思う点もいくつかあって、
「私なら、もっときれいな作業をするのに」と思って、いろいろとさわって帰ってきた。

同じ仕事をしている立場の人間上、
それぞれ、手がきれいな作業をし、手間を施した商品を堂々と販売してもらいたいと思うし、
それにしかるべき値段がつくことに関しても、まっとうなことだと思う。
手がきれいな作業というのは、目に普段触れない部分、たとえば、花の後ろ側とか、
束ねているそのワイヤの部分とか。

もっと、手の込んだきれいなものを作らないと、サレットそのもののブランドは長く続いて行かないと思う・・・
どうせ始めたのなら、続けていってほしいしね。
気軽に本物の花のアクセサリーを身につけてほしいと思うし、それが手がかかるからこそ高価でもあってほしい。
私にはできないんだけど・・今は・・・樹脂が手に入らないので。

そういう風に考えると、一流のブランドの商品と比較してしまう。
やっぱり、一流のブランドものは、絶対ほかに負けないものがある。
縫製もきちんとし、材質もいいものを使い、長くケアできる。
そして、内側の作業がきれい(たとえばバッグの裏の部分とか、内側の部分とか)。
だからこそ、高価であっていい。
同じ商品を作るなら、技術を向上しながら、上を目指してゆきたい・・でないと、
せっかくやっているのに、すごくもったいないような気がしてしまうのです。

どこが負けないのかとか、
模倣品が出てきたら、模倣品が追随してこない決定的な「何か」があるのか、というのが、
一番要なのだなーと思ったわ~。

あと、話は変わって、東京のお花屋さん。
先日、花屋さんの前で友達と待ち合わせをしたんだけど、
花の香りってあれだけいいものなんだとは思ったことがなく、新鮮な気持ちだった。
普段、囲まれて仕事をしているので、自分のお店の花の香りについては本当に麻痺していて、
お客さんが「いい香り~」といっても、わたし自身はぜんっぜん、気づかない。
ま、あれだよね、他人のおうちの匂いと自分の家の匂い、と同じようなものかな?(ちがうか)

花ってこんなに香りがするもんなんだなぁ~・・・としみじみ思ったな。
でも、実際、大変な仕事でもあるので(肉体的にも)、
中で仕事しているスタッフさんにとっては、そんなお店の花の香りも全然マヒしちゃってるんだろうね^^;

やっぱ外に出て動き回るって大切~。
いろんなものを見に行くのって大切~。
自分の立ち位置と、今後の展開を考えるチャンスを、
自分で作らなくとも勝手に目に入って来てくれるから。



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